ムラサキヤマドリタケ
回顧の滝へ向かう道に落ちていた。誰かが採っては見たものの見た目にひるんで捨てて行ったのだろうか。
オリーブオイルと塩で焼いた。虫もまったく入っていず抜群の新鮮さ。
たちのぼる控えめの香り、じわりとくる旨み、ここちよい歯切れ。
育くんだ塩原の自然と置いてくれて行った人に感謝しつつ、妻と二人で味わった。
10月13日富士山
07時30分富士吉田駅着
駅前の公園で飲料水を補充したのち、北口本宮冨士浅間神社をめざして歩きだす。
神社からさらに中の茶屋へ向かう。
道路わきの林の中をうかがう。
きのこがポツポツあるのだが,おめあてのハナイグチがない。
カラマツ林を一つ一つ点検していくがハナイグチが出てこない。
中の茶屋近くになってやっと一個所の出場を発見。
良形の幼菌だがたった3本とはなさけない。
シラビソ林があったので入ってみる。
収穫は幼菌のアカモミタケが2本だけ。
2合目シラビソ林内、不明種
1合目駐車場付近にてアミタケ、クロカワのポイントをチェックしたが成果なし。
スバルライン料金所をめざして鳴沢林道を下る。
料金所付近にてやっとアミタケの出場
にあたった。
時刻はすでに午後2時を過ぎているが車道のそばなので迷う心配はない。
腰をすえて探すことにする。
ハサミで根元から切り取り,手に持った紙袋に入れていく。
場腐れているものも多く、良形のものは少ないながらも40分ほどで
袋が重くなってきた。3本であったが良形のショウゲンジもあった。
マツタケ採りの人に出会った。地面を手で押さえてアタリをさぐっている。
「ここ数年は出なくなった場所なんですがね」と言いつつも丹念にアタリを探っていた。
本日の収穫
アミタケ、ハナイグチ、ショウゲンジ、アカモミタケ、サクラシメジ、キナメツムタケ
上の写真の一部 ショウゲンジ
タマゴタケ
上の2本の下側
アミタケは下ゆでしておおかたは醤油と味醂で佃煮にした。
タマゴタケ、ショウゲンジ、ハナイグチ、キナメツムタケ、残りのアミタケできのこ汁にする。
ハナイグチ(らくようきのこ)
アカマツをまじえたカラマツ林、腐植の堆積が厚い。
発生個体数は少ない。そのかわり各個体がかなり大きい。
ゆるやかな支尾根を下っていく。
尾根の片側は主に若いミズナラからなる明るい林である。
視野に突然コウタケが飛びこんでくる。
周囲に人の気配がないことを確かめた後に、
じっくりと観察する。
列をなして生えているものを見つけたのは2004年9月についで二度目である。
上の全景写真のうちの左上の部分の個体
同 中央の部分の個体
同 右側の部分の個体
コウタケ列生二ヶ所目のうちの一個体
ワインレッドの色調で姿は美しいが、苦味があり肉質も繊維が強くバサつくので調理法が悩ましい。
けっきょく瓶詰め保存としたが、下ゆでののちに付着の落ち葉を取り除くのにたっぷり1時間がかかってしまった。
ムレオオフウセンタケとコウタケのパスタ
具はきのこ、たまねぎ、ピーマン。味付けはオリーブオイル、塩、ローストガーリック。
コウタケの強い香りが皿全体にいきわたっている。
パスタだけを口に入れてもコウタケの香りが鼻にぬけてくる。
コウタケ自体も、香りに加えてしっかりとした歯切れと強い旨みがある。
10月20日御坂山系
13日に取り残しておいたものが大きくなっていた。
汁をひと口してみて濃い旨みに驚く。
におい松茸、味しめじを実感する。
野性の鋭さを感じさせながらもおだやかで爽やかな香り、濃厚ではあるがくどすぎない旨み、緻密な肉質、強すぎずにほど良い歯切れ。
これはキノコの王様だ。
1%の不安など吹っ飛んでしまった。
11月3日御坂山系
3日は祝日である。日没も早くなってきている。出来れば夜明けには入山したい。
そこで2日の大月発河口湖行きの最終電車に乗る。
河口湖駅
夜明け前につくはずだ。
夜の河口湖と富士山
晴れているし、月も出ていないので星がいっぱい見える。
夜明けを待って入山する
ムレオオフウセンタケ
落ち葉を取りのけると
洗ってきれいにしたところ
シモフリシメジ
ホンシメジには及ばないが十分に旨い。
シコシコした歯ごたえも心地よい。
これが出てくると秋のきのこシーズンも終わりである。
採れてうれしい半面、さびしくもある。
またしてもコウタケ
それ以外は、13、20日に採った所にまた生えていた。
結局同じところから3回にわたって収穫したことになる。
右側の個体の側面
爪あとのある道標
これは誰の糞
このあたりには、
シカ、サル、イノシシ、クマ、キツネなどがいる。
実際に出会ったことのあるのはイノシシだけである。